Perfume新アルバム『Future Pop』感想~懐かしき未来への引導~

待望のPerfumeのニューアルバムです!前作『COSMIC EXPLORER』から2年4か月ぶりの相変わらずのロングスパンでのアルバスリリースとなりました。今作で6枚目のオリジナルアルバムとなります。

『COSMIC EXPLORER』後にリリースされたシングルは『TOKYO GIRL』『If you wanna』『無限未来』の三作であり、未発表のアルバム曲はイントロ曲含め6曲と、全体の曲数に対して未発表曲が多めのアルバムとなりました。

「FUTURE EXPERIMENT」「Reframe」などのテクノロジーを駆使した先鋭的な活動に精力的なPerfumeから果たしてどのような毛色のアルバムがリリースされるのか…?昔からのファンの私は期待半分不安半分でその行方を気にしていました。

今回、新作『Future Pop』を聴いた感想をファン歴が人生の半分を超えようとしている私が思い付くままに書き連ねようと思います(笑)。

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楽曲情報

・アルバム名:Future Pop

・レーベル:Universal Music

・収録時間:42分

・発売日:2018年8月15日発売

・収録曲:
M1: Start-Up
M2: Future Pop
M3: If you wanna – Ora2×Perfume くちもとBeauty Project「Ora2と出かけましょう」篇CMソング
M4: TOKYO GIRL – 日本テレビ水曜ドラマ「東京タラレバ娘」主題歌
M5: FUSION – NTTドコモ「FUTURE-EXPERIMENT VOL.01 docomo×Perfume 距離をなくせ。」タイアップソング
M6: Tiny Baby
M7: Let Me Know – 日本テレビ系 「スッキリ」 8月テーマソング
M8: 超来輪
M9: 無限未来 – 映画『ちはやふる -結び-』主題歌
M10: 宝石の雨 – 「Ora2×Perfume くちもとBeauty Project」 TV CMソング
M11: 天空
M12: Everyday – Perfume × パナソニック AWA DANCEキャンペーンソング

全体の感想

またまたいい意味で予想の斜め上をいく(笑)アルバムに仕上がっておりました。

前作『COSMIC EXPLORER』が表題から「宇宙」をコンセプトとした壮大な楽曲群であることは予想がついていたのですが、今作はかなり抽象度が高いアルバム名であり、直前までどんな雰囲気のアルバムになるか、はっきりとした予想ができていませんでした。

ただ予想していたこととして最近リリースされたシングル曲が『If you wanna』無限未来』と、FutureBassを採用した先鋭的な楽曲であったことから発売当時の『⊿』のような挑戦的なアルバムに仕上がることを予想していました。

個人的にはPerfumeには、テクノサウンドを取り入れたPerfumeらしい先進的な性質を備えつつも、あくまでも基本はJ-Pop路線を踏襲してほしいという考えがありました。なので、ただ既存のFutureBassをなぞるだけの外国かぶれの楽曲群に仕上がってしまうことに非常に危機感を感じておりました。それPerfumeじゃなくて良くね?って思うわけです。

そんな不安を抱えつつもアルバム一曲目から再生すると、、、おおっ!?!?

開始数秒でこのアルバムの方向性が見えてきたわけです。そして二曲目の表題曲『Future Pop』でそれは確信に変わりました。

このアルバムはとても楽しくPopで、でも聴いたことのない新しい音が随所に散りばめられていて踊りだしたくなって、、、これはPerfumeにハマりたてのおよそ10年前の自分の気持ちと非常に近しい感情です…!

このアルバム曲のなかでは既存の先鋭的な楽曲群は良いスパイス的なポジションを果たし、主なアルバムの雰囲気は新規のキャッチーでPopな楽曲に支配されています。とても楽しく聴けてあっという間に一周してしまいます。キャッチーでPopとはいっても随所に新規性ある音づくりも伺え、聴いてて非常に面白いアルバムだなと感じました。

そしてこのアルバムを引っさげたツアー、間違いなく楽しい!!!

前回の『COSMIC EXPLORER』を引っさげたツアーでは宇宙船を模した機構を利用するなど、壮大な雰囲気を醸し出す場面があるツアーでした。

これはこれで好きなのですが、今回のツアーはもっと手放しで楽しめるような、雰囲気的には『JPN』ツアーと似たような雰囲気になるのでしょうか。肩に力を入れずに音楽とそしてPerfumeの三人との一体感を楽しめる、いわば原点に返ったようなライブが楽しめるんじゃないかなあと思います。

あと最後に、今作は中田ヤスタカ氏がこのアルバムを以てPerfumeの楽曲は「Future Pop(未来のPop)」となったと述べております。(ナタリー参照

すごい発言ですよねえ…思えば私のハマりだしたころ、『GAME』が発売された頃なんてとんでもない先進的なJ-Popのアルバムが世に出たものだと思ったもんです。

ところがそれでも中田ヤスタカ氏は「そう(未来のPop)呼ばれるには早すぎる」と述べます。何とストイックな方なのでしょうか…。中田ヤスタカ氏の中にもPerfumeを通じて成し遂げたいものがあったのだと、これはすごく嬉しいことですね。そして今作でそれを達成し満を持してこのアルバム名を冠したと、、、

この作品は中田ヤスタカ氏にとっても金字塔的な作品なのでしょう。

楽曲の感想

M1 Start-Up

2ndAlbum『⊿』以降、アルバム一曲目は導入曲という形式がとられていますが、今作も同様。しかし、今作は過去のどのAlbumよりもPopで明るい導入曲となっております。

開始1秒後からこれは大変な驚きです。最近リリースされたシングル曲『If you wanna』『無限未来』がFutureBassを採用した先鋭的な楽曲であったことから、今作『Future Pop』も挑戦的なアルバムであることを予想してました。

『⊿』のときのようなエッジの効いた導入曲(『Take Off』)が来ると思いきやこれはのっけから意表を突かれる形となりました。

懐かしさを感じつつも未来への誘いを感じるこの暖かい楽曲は1分足らずの短い時間で一旦締めくくられます。

M2 Future Pop

アルバム表題曲。予想ではFutureBassを前面に出した音モノトラックと思いきやかなりのPop調な曲。これには本当にびっくり。

出だしはイントロ曲の流れを引き継いで穏やかに流れだしますがやがてテンポが加速し一気にテンションが最高潮になっていきます。

フューチャーポーップ!!!

これはライブで叫びたくなるやつ!きゃりーぱみゅぱみゅの楽曲を思わせるようなPopで明るく楽しいサウンドです。

この曲によりこのアルバムの方向性が明らかになってきます。どんな曲が来るのだろうか肩を張っていた私は完全にホッとし気付いていたら音楽に合わせてノリノリになっていました!笑

M3 If you wanna

この曲から既存曲が続きます。しかしこれはこれはいつもの曲順マジック炸裂です。既存曲ながらハッとさせられます。

この曲のAメロと前曲『Future Pop』のAメロ、何となく似た雰囲気を感じました。曲調といい三人の歌声がしっかり響かせられているところとかですかね。

シングル曲なので既聴感(こんな言葉あるのか?)はあって当然なのですが、前曲からの流れのなかで懐かしさを感じるといった不思議な感覚を感じました。

M4 TOKYO GIRL

アルバム用にリマスターされているのでしょうか?

ボーカルのエフェクトや微妙な音がシングル曲と変化しています。あと歌い方も心なしか部分的に変化しているような気がします。

ふと思ったのですが、今作はシングル曲のAlbum-mixはないですね。アルバムの毎回の楽しみの一つだったのですが…。

この曲は、【Perfume FES!! 2017】Perfume×ホルモン対バン感想【ライブレポ】でも述べましたがライブで聴くとかなり踊れる曲に変貌します。NHK紅白歌合戦などでテクノロジーを駆使した演出がなされたことから今ツアーでもそのような特殊な演出をこの曲でしてくれるのだと妄想しています。

M5 FUSION

さあ、バキバキの音モノトラックです。既存曲ですが、じっくり聴くと恐ろしく迫力ある低音や綿密に作りこまれたサウンドが全身を震わせてきて、新鮮な感覚を覚えます。

今までのアルバムの流れをぶった切る、異質でいてある意味アルバムの核といえる楽曲です。『Butterfly』『GAME』)、『Speed of Sound』(『⊿』)、『Sleeping Beauty』『LEVEL3』)のような位置づけの曲なのですが過去のどの曲よりも破壊力といいますか、異端さが際立つ曲です。

アルバム前半に位置するのも今までと異なる点です。

Popで踊れる楽しい曲だなあとほんわかしているところに思い切り殴りかかってきたかのようです。しかしこれは後半的な楽曲群を考えると良いアクセント的な役割を果たしております。

M6 Tiny Baby

嵐のような楽曲が過ぎ去った後どんな曲がくるのか…?と身構えてたら不思議な歌詞のゆるい曲が来ました(笑)。チョコレイトって聴こえたぞ(笑)。

言葉遊びがとても楽しい楽曲に仕上がってます。淡々と無意味なフレーズを無味乾燥に歌っているのですが、曲調も相まって温かさを感じる曲に仕上がってます。和テイストを盛り込んだり転調を盛り込んだ間奏を奏でたりと面白い音作りも感じ取れます。

曲の終盤に向けて大きな山をもってきてる感じでライブ本編最後の曲に合っているような雰囲気の曲です。最後はだらだらと無意味なフレーズをゆるく歌って転調して曲が締めくくられます。

今までにないような懐かしさを感じるような不思議な楽曲で個人的には本アルバムでこの曲がNo.1です。繰り返し聴くたび面白さを感じる良曲です。

M7 Let Me Know

前曲と対照的に、しっとりと三人が歌い上げた歌モノ曲であり、歌詞の意味も深い曲です。ボーカルエフェクトはだいぶ抑えられており、三人の声が存分に活かされた曲に仕上がっております。

本アルバムのなかでメッセージ性が最も高い曲であることから発売に先駆けてPVが公開された曲です。確かに歌詞の意味を噛みしめてPVを鑑賞するのが楽しい曲です。

歌詞の意味の解釈は、、、他の人に任せます(笑)。(また時間があるときに考えてみようかな)

三人の歌声と歌詞が特徴的な曲ですが、間奏の音作りはFutureBassを意識したものであり、さりげないところで先進的な要素も込められており興味深いところです。

M8 超来輪

最初にアルバム曲名が発表されたときに真っ先に目が行ったのがこの文字列です。(笑)

「超」「来」「輪」

なんてパワーワード、どんな恐ろしい曲が来るのかと思っていたのですが蓋を開けてみるととてもPopでキュートな曲でした(笑)。

この曲名でこの曲調は予想できません…。

この曲も『Tiny Baby』と同様に言葉遊びを楽しんだ楽曲です。こちらの方が長調でより明るくキャッチーな仕上がりです。そして三人の歌声がとてもかわいい。。。

ちなみに中田ヤスタカ氏いわく「超来輪」という言葉に意味は全くないそうです(笑)。まさかの造語でしたか…。(ナタリー参照

M9 無限未来

しばらくアルバム曲が続いていましたがここで既存曲です。

本人たちも言っているのですが非常にエンドロール感のある壮大な楽曲でアルバム最終曲になるのかな?と思っていたのですがこの位置づけです。(ナタリー参照

前曲まで分かりやすくノれる楽曲群だったので、ここでFutureBassが採用された変則的なリズムの楽曲は良いアクセント的な機能を果たしてくれます。Pop調の曲の流れからきてるので既存曲とはいえ非常に新鮮な印象を与えてくれます。

M10 宝石の雨

引き続き既存曲です。この曲は個人的にはずっと好きでした(笑)。アルバムに収録してくれて中田ヤスタカ氏に感謝m(_ _)m

極めてPopで爽やかな曲であり、前曲で荘厳な雰囲気に包まれていた私を再び楽しい世界に引き連れてくれたような感覚です。

それにしても本当に思わず口笛を吹きたくなる、可愛い楽曲ですね。ライブで笑顔でこの曲を歌う三人の姿を見たい気持ちでいっぱいです。。。

M11 天空

『超来輪』に引き続き曲名に目を奪われたシリーズ第二弾です。この曲も壮大な要素はあるもののPopでキャッチーな曲である点は共通です。表題通り、青天井に明るくキャッチーでテンション高い楽曲です。

天空のぉぉぉーーーーー街へーーーーー行こう!時を!紡ぐーー!

ド直球な歌い方にあっぱれです。これはライブで拳を天空まで突き上げろというメッセージですかね。分かりやすくライブにノれそうです。

『心のスポーツ』を初めて聴いたときの感覚に近しいものを個人的に感じました。テンション高く楽しく歌うアイドル曲っぽい感じで、この曲からも原点回帰を感じさせられました。

M12 Everyday

アルバム最終曲はこの曲です。最終曲が既存曲だと安心感がありますね。

しかし、下馬評を覆しPop調の新曲が多かった本作の最終曲に、トロピカルハウスを採用したこの楽曲を持ってきたのは何らかの意図を感じます。

先程までのPop調の分かりやすい曲で締めくくられると完全にアルバムが終結されるような感覚を感じるのでしょうが、この曲が終わってもアルバムの締めくくり感は正直ありません。

あえて余韻を残す終わらせ方をすることで今後のPerfumeにとっての「Future Pop」の方向性を不明瞭なものにさせてくる演出でしょうか。今回も期待を良い意味で裏切ってきたPerfume、この先の読めなさ含めて大好きです!!!

ライブ情報

本アルバムを引っさげて、全国ツアーが行われます。

Perfume 7th Tour 2018 「FUTURE POP」

2018年9月21日(金), 22日(土)
長野·長野市多目的スポーツアリーナ ビッグハット長野

2018年9月29日(土), 30日(日)
大阪·大阪城ホール

2018年10月6日(土), 7日(日)
青森·森運輸アリーナ(青森県営スケート場)

2018年10月13日(土), 14日(日)
静岡·静岡エコパアリーナ

2018年10月24日(水), 25日(木)
徳島·アスティとくしま

2018年11月3日(土·祝), 4日(日)
北海道·真駒内セキスイハイムアリーナ

2018年11月19日(月), 20日(火)
愛知·日本ガイシホール

2018年12月11日(火), 12日(水)
神奈川·横浜アリーナ

2018年12月23日(日·祝), 24日(月·休)
福岡·マリンメッセ福岡

チケット料金:8,100円(税込)

特設サイトが開設されています。

Perfumeメジャーデビュー記念日から始まる今ツアーです。初めて訪れる都市もあり、今まで以上に熱気あふれる楽しいライブが繰り広げられること間違いなし!

まとめ

本記事のなかで再三「懐かしい」とか「原点回帰」などといった言葉を使いました。先鋭的な楽曲やテクノロジーで我々を驚愕し続けてきたPerfumeですが、このタイミングで予想に反しPopで入りやすいアルバムを作り上げてきたということは本当に意外であり、実はファンが望んでいた形かな?と思うわけです。

12曲のなかに、これまでのPerfumeが、中田ヤスタカが、昔から挑み続けていた「Future Pop」の一つの答えが込められているのを感じました。それほどまでにこのアルバムは集大成的な意味があり絶対にPerfumeに少しでも関心がある人は聴くべきです。

そして何より、最近のPerfumeの方向性に懐疑の念を抱いている人は絶対に絶対にこのアルバムを手に取るべきです。Perfumeにとっての「Future」はあなたが勝手に想像しているものじゃないぞと、とにかく楽曲を聴きそのメッセージを受け取ってほしいのです。

長くなりましたが、昔からPerfumeを応援してきて、このアルバムを聴いてこれから30歳という節目を迎えるPerfumeの「これから」をもっともっと応援していきたい。音楽でそう思わせてくれます。

最後まで読んでくれた人、いるのかどうか分かりませんが一人のファンの感想として捉えてくれたら幸いです。御意見御感想反論などなど随時お受けしますので連絡くださいませ。それでは、ありがとうございました!!!

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