【トウヒの白骨林】大台ヶ原登山記【一面のイトザサ】(2015.5.6)

日帰りで大台ヶ原に登ってきました。

大台ヶ原は奈良県と三重県の県境に位置しており、日本百名山に指定されている三重県最高峰の山です。

降雨量日本一といわれるほどの豪雨地帯に位置しており、その量は屋久島に匹敵するレベルだそうです。

大台ケ原はトウヒ、シラベの原生林に覆われおり、苔むす大地が豊かな植物を育てています。また、明るい笹原の高原大地や、トウヒの立ち枯れ白骨林、絶壁の巨瀑などの絶景を見せつけてくれます。

トウヒの立ち枯れの要因として、1959年に襲った伊勢湾台風が森林を破壊したこと、ニホンジカによる採食、人為や環境変化によると考えられているようです。

その荒涼とした風景は思わず息を呑んでしまうものであり、一見の価値があるといえます。

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【基本データ】

○大台ケ原

日本百名山
標高 1,695 m
所在地 奈良県吉野郡上北山村、川上村、三重県多気郡大台町

【登山情報】

国道169号線から大台ケ原ビジターセンターまでマイカー50分

・駐車場は200台程度。

・登山適齢期は4月上旬~11月下旬

シロヤシオは5月中旬、シャクナゲ・アケボノツツジは5月下旬~6月上旬が見頃です。

吉野熊野国立公園大台ケ原HP

・風呂:入之波温泉山鳩湯07465-4-0262入之波温泉山鳩湯公式HP

大台ケ原ビジターセンターより車で約1時間

含炭酸重曹泉。神経痛などによく効くそうです。総杉丸太造りの大浴場があります。

また、露天風呂には巨大なケヤキで作った丸太風呂があり、自然の渓谷のパノラマが一望できます。

食事処では地元でとれた新鮮な川魚や山菜、野菜などを秘伝の味噌で仕立てた鍋で味わう南朝鍋や、紅葉なべ、ぼたんなべ、かもなべ、新鮮なあめの魚・あゆ山菜など、季節に合わせた料理が楽しめます。宿泊も可能です。

定休日:水曜日(4月~10月)※祭日・連休・お盆は営業

火・水曜日(11月~3月)※祭日・連休・正月は営業

営業時間:10:00~17:00 (受付~16:00)

入浴料:大人800円、小学生以下400円

駐車場:12台

【山行ルート】

※PT…20代男性2人

2015.5.6 天候:快晴

大台ケ原ビジターセンター(6:00)日出ヶ岳(6:50)→正木嶺(7:15)→大蛇嵓(8:50)→大台ケ原ビジターセンター(10:00) (CT 4:00)

※個人的な都合で非常に駆け足なCTになっております。大台ケ原はもっとのんびり歩いて楽しむのがよいかと思われます。

【山行レポート】

前日夜に大台ケ原ビジターセンター到着。大台ケ原はキャンプ禁止なので車中泊でした。

大台ケ原は全国的にも星空が綺麗な場所で有名であり、天体観測目的の人も非常に多く訪れる場所であります。

しかし今回は星空を見ることは全く目的としておらず、月が非常に明るいタイミングに来てしまいました(笑)。

一応星空を撮る努力はしたものの、コンディションが悪く、せっかくの大台ヶ原がもったいないなあと感じました。。。

月が明るすぎる上に三脚も持っていなかったのでこんな感じの写真です。天体写真にも手を出してみたい今日この頃です。

しっかり寝袋で暖かくして車の中で寝ました。早朝の駐車場の様子です。GW初日とあってか車の数は多いように感じます。

最初はモミ、ツガの林の中の道を進みます。

木々の間から青空が見えます。いい感じです。

階段状のジグザグ道を進みます。

正木嶺の鞍部へ出ました。目の前には雲海が広がって絶景です!

日出ヶ岳山頂方面へと進みます。

立派な階段を登れば山頂はすぐそこです。

山頂到着!展望台があります。

一等三角点です!

大峰連峰が陣幕をはっているのがわかります。

展望台からは360度のさえぎるもののない絶景が広がります。この写真は尾鷲湾方面を見渡しています。
雲海が広がっていて非常に綺麗です。雲がないときは尾鷲湾に船影が映る様子が見えるようです。

また、条件に恵まれた日には遠く富士山まで望むことができるらしいです!

正木嶺方面を見下ろします。山頂での大パノラマを楽しんだら再び鞍部へと引き返します。

標高の低さの割に木々が寂しい感じです。降水量があまりにも多く樹木が育たないようです。

正木嶺への登り階段。

登りつめると荒涼とした立ち枯れトウヒの姿が一面に広がります。

この独特な侘しい風景は大台ケ原特有のものであり、この景色が日本百名山たるゆえんなのではないかと個人的に感じています。

以下、白骨林のショット集です。

枯れ果てたトウヒとイトザサの緑のコントラストはただ美しいだけではなく、わびさび的なたたずまいを感じ取られます。彩られた美しさではない、質素簡潔としたこの大台ケ原の風景を最近のフォトジェニック指向な若者に広く見てほしいものです。美しさとは何たるかを今一度再考してほしい、そんな気持ちを抱いております。

白骨林を抜けた後は正木ヶ原の森林帯を進みます。

大蛇嵓への分岐道を進みます。足元が不安定なところもあるので注意です。

大蛇嵓に到着です。足元に気を付けながら展望台に立つと切り立つ障壁と長瀑の絶景が見渡せます。

時間の許す限りずっと居続けたい、そんな魔力を感じる場所でした。突端のきわきわに立って見下ろすその絶景は実際に全身で浴びないとその魅力は到底伝わらないです。。。

シャクナゲ坂と呼ばれる場所なだけあってそこらじゅうシャクナゲだらけでした。まだつぼみだったのですが数週間後には見頃になっているだろうなと感じました。

シオカラ谷にかかる吊橋です。橋を渡った後しばらく坂を登ると駐車場に戻ります。

駐車場に舞い戻ってきました。登り下りが少なく気持ちいい散策気分で山行を終えることができました。ビジターセンターで大台ケ原について復習した後に帰路につきました。

【まとめ】

雨が多いとされる大台ケ原でしたがこの日は晴天に恵まれ絶好の山行日和でした。

星空観察が趣味の人は月の出ないタイミングを狙って天体観測も兼ねるとよいと思われます!

シャクナゲが咲き誇る時期や、正木嶺の紅葉ピークの時期に訪れるとまた違った大台ケ原の一面を楽しめるかなと感じました。

険しい山道もほとんどなく、非常に緩やかな行程なので家族連れや登山初心者でも十二分に楽しめる素敵な山だと思います!

また、今回訪れたのは大台ケ原の東大台ですが、実は西大台と呼ばれるエリアがあります。トウヒ群落を主とする東大台に対し、西大台はウラジロモミ-ブナ群落が主となっており、静寂で原生的な雰囲気を体験できる地域となっています。

しかし自然環境保護の観点から西大台は利用調整地区に指定されており事前の許可が必要です。※今回訪れた東大台は許可なしで入山可。(詳しくはこちら

次訪れるときは西大台に足を踏み入れたいなと強く感じています。極力人為の影響が排除された原生林の息吹をぜひいつかは楽しみたいなとウキウキしております。

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