兵庫県加西市に位置する善防山と笠松山に合わせて登ってきました。善防山と笠松山を含めた山系は播磨平野を望む素晴らしい展望と、起伏に富んだ岩稜やヤセ尾根が特徴であり、加西アルプスとも呼ばれます。
標高自体は300mに満たない程度の低山ではありますが、急登あり、鎖場あり、岩場あり、馬の背あり、吊橋ありと登山の醍醐味ともいえる要素が詰まった魅力的な山であります。
ちなみに、善防山にはかつて善防山城が築かれており、古戦場でありました。明治初期までは山麓には人骨が散在していたと伝えられます。現在も狭い山頂には遺構が残っていますが、本丸の主郭部は巨岩がむき出しになっています。戦の跡を垣間見れるということで、ちょっと怖い気もしますが歴史的な雰囲気も併せて楽しめます。
今回は、北条鉄道・法華口駅からまずは善防山に登り、吊橋を渡ったのちに笠松山に登頂、その後下山し、北条鉄道・播磨下里駅へと向かうルートとしました。真夏期としては曇りのためか涼しめの気候であり、比較的快適な山歩きを楽しむことができました。
基本データ
○善防山
標高 251m
所在地 兵庫県加西市
○笠松山
標高 243m
所在地 兵庫県加西市
登山情報
アクセス
北条鉄道・法華口駅から善防山登山口まで約2km。
北条鉄道は一時間に一本程度のダイヤですので行き帰りの時間管理に注意!
登山適齢期
3月~6月中旬、9月中旬~11月
標高が低いため真夏だと非常に暑いです。避けた方がよいでしょう。
風呂情報
残念ながら登山口近辺にはお風呂がありません・・・。
JR・市場駅の近くに白雲谷温泉ゆぴかがあり、そこでお風呂を楽しめます。

参考HP
加東市のHPにわかりやすい地図が掲載されています。
また、今回とはルートが異なりますが、加西市観光案内所のページも参考になります。
山行データ
日程:2015年8月30日(日)
天候:曇
PT:20代男性2人
行程:北条鉄道・法華口駅(9:00)→善防山登山口(9:30)→善防山(10:30)→吊橋(11:00)→笠松山(12:00)→北条鉄道・播磨下里駅(13:40)
総コースタイム(休憩込):4時間40分
山行レポート
北条鉄道・法華口駅から善防山登山口までは舗装路を歩きます。
途中にマックスバリュがあるため、そこで食料を調達すると良いでしょう。
善防山登山口には標識があります(写真は失念)ので、それに従って登山開始します。
最初は草木に覆われた道を歩き標高を稼ぎます。やがて、写真のように展望の開けた場所へ出ます。
岩場が多いですので足元に注意しながら歩きます。見晴らしもよくて道もスリリングで楽しいです。
低山とは思えない迫力ある岩肌です。
岩場楽しい!
岩稜とのどかな山麓の風景が良いコントラストになっています。
しばらく岩場と戯れたのちに善防山に登頂です。
残念ながら山頂からの眺望は乏しいです・・・。小休憩したのちに次なるピーク笠松山に向けて出発です。
連々と山が続いています。
この写真だけ見るととても標高200m台の山とは思えない迫力。
縦走を引き続き楽しみます。
眼下に吊橋がちらっと見えます。そしてその先の険しい急登も同時に見えます・・・。
山の斜面に磨岩仏が!
岩場の上におじさんがいます。
今回楽しみにしていた吊橋を渡ります。
この吊橋、結構揺れます笑。一人ずつ慎重に渡る方が精神衛生上よろしいかと思います。
吊橋を足元にびくつかせられながら歩くとすぐさま鎖場です。スリップや転落には要注意です。
鎖場を登ると先ほど渡った吊橋が眼下に見えます。
磨岩仏が近づきました。
ご機嫌斜めの顔に見えます。
キャッチフレーズ的なものが刻印されていました。
善防山方面を振り返ります。けっこう歩いてきました。
麓はのどかです。
断崖絶壁。
しばらく岩場中心の道を進むと二つ目の目的地、笠松山に到着です。展望台があるのでそこでお昼ご飯を食べるとよいでしょう。
ここまで歩いてきた道を時折振り返りながら、下山開始します。
荒々しい岩肌が見えます。削り取られた跡のようです。
下山中に見える加西市の風景には心洗われます。
下山した後は舗装路で北条鉄道・播磨下里駅まで戻ります。途中で写真のように、先ほど歩いた吊橋の下を歩きます。こうして見るとかなり高いです・・・。
綺麗な花が咲いていました。
善防池に面白い橋を見つけました。
登山の余韻に浸りつつ北条鉄道・播磨下里駅に到着です。電車は一時間に一本程度ですので時間管理をしっかりすると駅で待ちぼうけをくらうことはないでしょう。
ダイヤはこちら。
まとめ
今回は兵庫県加西市の善防山・笠松山、通称加西アルプスに登ってきました。アクセスが簡便で標高が低いわりに、急登あり、鎖場あり、岩場あり、馬の背あり、吊橋ありと飽きが全く来ないコースとなっていました。
加西アルプスの荒々しい山肌とのどかな山麓の風景が好対照で面白い山だなと感じました。岩場が多いことから、岩登りやロッククライムをする人にも人気なようです。私もいつか挑戦してみたいものです。
今回は、真夏にしては非常に涼しく、登りやすい気候ではありましたが、春秋ぐらいの快適なシーズンに登ることをオススメします。また、ルートの多くが岩稜歩きになるので雨の日や雨上がりの日には特に慎重に歩くよう気を付けましょう。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!!!