日帰りで石鎚山に登ってきました。石鎚山は四国山地西部に位置する愛媛県の山であり、近畿以西の西日本最高峰の山であります。山岳信仰の山として知られており、日本百名山にも指定されています。荒々しい様相を呈した山頂部が特徴的な山です。
今回は石鎚登山ロープウェイを利用し、山頂成就駅から鎖場を通過する定番ルートで登ってまいりました。また、この日は毎年7月1日から10日間行われる石鎚山最大のイベント「石鎚山お山開き」が実施されており、非常に賑わいをみせるなかでの山行となりました。
【基本データ】
○石鎚山
日本百名山
標高 1,982 m
所在地 愛媛県西条市・久万高原町
【登山情報】
・松山自動車道・いよ西条ICから車で40分程度
・ロープウェイ乗り場(下谷駅)付近の駐車場は100台以上乗車可。(有料)
・下谷駅から成就駅までは石鎚登山ロープウェイを利用して移動。(ロープウェイ情報については後述)
・登山適齢期は5月上旬ごろから11月下旬ごろ。
登山案内図はこちらのページが詳しいです。
・風呂:石鎚山温泉 温泉旅館京屋(0897-59-0335)
ロープウェイ下谷駅からすぐ。
泉質は含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉であり、白濁色の湯が特徴的です。湯舟は比較的狭いためハイシーズンは混沌とするかもしれません…。
営業時間:10:00~17:00
入浴料:500円
当施設のホームページは存在しないため、詳細については電話にて問い合わせることをオススメします!
石鎚登山ロープウェイ情報
ロープウェイ入口の様子
石鎚登山ロープウェイは標高455mに位置する下谷駅と標高1,300mに位置する成就駅を結ぶ全長1,815mのロープウェイで主に石鎚山登山客が利用します。
料金:往復大人(中学生以上)1,950円、小人(小学生)980円
片道大人(中学生以上)1,030円、小人(小学生)510円
団体料金などもあります。詳しくはコチラ。
運行時間:季節によって大きく変動。詳しくはコチラ。
※所要時間約8分、定員51人、定時20分間隔 (臨時10分間隔)
電話番号:0897-59-0331
【山行ルート】
※PT…20代男性5人女性2人
2013.7.8 天候:晴のち曇
成就駅(9:15)→八丁鞍部→夜明峠→一ノ鎖→二ノ鎖→三ノ鎖→弥山(12:50)→天狗岳(14:15)→弥山→夜明峠→八丁鞍部→成就駅(17:00)(CT 7:45)
【山行レポート】
ロープウェイに乗り降り、成就駅から登山開始です。
しばらく歩くと遥拝所に辿り着きます。ブナ林に覆われてとても気持ち良い場所です。
登山道は一本道なのでまず迷うことはないでしょう。
ときどき見晴らしが良くなります。
前方に信者の方々の姿が見えます。通常の登山と違い、ここではすれ違いざまに「おのぼりさんです」と挨拶します。楽しい挨拶ですね!
歩きやすい道が続きます。
山容が現われだします。石鎚らしい岩肌が随所に見られる山容です。
そして名物の鎖場です。鎖場は四か所あり、試し鎖、一ノ鎖、二ノ鎖、三ノ鎖があります。それぞれの長さは67 m, 33 m, 65 m, 68 mとなっています。
かなり急勾配な鎖場であり、ふと下を見るとすごく高度感を感じます。しっかり鎖に手足を固定し三点保持を順守して進みたいところです。また、人が混みがちなので前の人と十分距離をとりましょう。
慣れない人は鎖場を回避する巻道がどの鎖にもありますので、不安な人は回避するといいでしょう。(試し鎖から結構な長さの鎖場なので…)
下をみるとかなり急なことがわかります。カメラを落として下の頭にぶつけたら大変です。落下物には厳重注意!
連続する鎖場を突破し、しばらく進むと弥山に到着です!天狗岳方面を見渡すもガスってて見えない…。
少し天狗岳の姿が見えてきました。
残念ながら見晴らしは・・・。
石鎚神社頂上社です。霊峰感あります。
石鎚山お山開きのため、白服を着た信者の方々の姿が多くみられます。
山頂でごはんを食べていたら晴れてきました!
天狗岳の姿がはっきりしてきました。
天狗岳に向かいます。岩場を注意深く慎重に進みます。
左半分だけガスっている面白い現象。
天狗岳に到達!実はここが最高点だそうです。弥山からここまでの道はかなり神経を使っただけあり、その分達成感も大きかったです。
これはブロッケン現象(Brocken spectre)と呼ばれるものだそうです。
太陽などの光が背後からさしこみ、影の側にある雲粒や霧粒によって光が散乱され、見る人の影の周りに、虹と似た光の輪となって現れる大気光学現象です。思わず撮影してしまいました。
弥山方面を見渡します。カメラマン格好良すぎる。
下山開始です。
鎖場です。こうして見るとかなり急ですなあ。
下山終了し、成就駅へと到着。ちなみにロープウェイ乗り場には長蛇の列が並んでおり、一時間程度待ちました。時間に余裕を持った山行をオススメします。
ロープウェイで麓まで戻りました。写真は駐車場付近の渓谷。
まとめ
西日本最高峰である石鎚山に登ってまいりました。今回は石鎚山お山開きと重なり、「おのぼりさんです」と挨拶が飛び交う人々の温かさを感じる山行となりました。また白服を着た信者の方々を目の当たりにし、石鎚山のもつ崇高さ・パワーを実感しました。また、名物の鎖場はとてもスリリングであり、石鎚山に登るからには是非挑戦してほしいところです!(もちろん無理は禁物ですよ!)
鎖場があったり、岩場があったりと初心者には厳しいかな…と本記事を読んで思わせたかもしれません。しかし、基本的には登山道の整備は行き届いており、老若男女問わず楽しめる山であると胸を張って言えます。西日本最高峰を誇り荒々しい岩峰を従えた石鎚山に多くの人々が訪れ、その迫力を身体で感じ取ってほしいと思います!
今回は最後まで読んでいただき誠にありがとうございました!