日帰りで大山に登ってきました。
大山は鳥取県に位置する成層火山であり、日本百名山に指定されています。その標高は 1,709 mであり、鳥取県および中国地方のなかでは最高峰の山です。ちなみに中国地方第二位は同じ鳥取県にある氷ノ山(1,510 m)です。
日本海側に広大な裾野を広げる大山は、この地方を代表する山であり、別名伯耆富士とも呼ばれるその風格ある山容ゆえ、古くから信仰の対象として崇められており、例えば国引き神話の一節では、大山が島根半島を繋ぎ止めた杭として語られているエピソードがあります。
神話の時代から、大山寺の開山、そして繁栄の時代を経て、今日にいたるまで多くの歴史と自然を融合している大山は、山岳的な景観とともに訪れる登山者や観光客に多くの思い出を残しています。
余談ですが、大山は「おおやま」ではなく「だいせん」と呼びます。
他にも氷ノ山(ひょうのせん)、扇ノ山(おうぎのせん)と呼ばれる山が周辺にあり、山陰では「山」を「せん」と呼ぶ風習があるようです。
【基本データ】
○大山
日本百名山
標高 1,709 m
所在地 鳥取県大山町、琴浦町、江府町など
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【登山情報】
・米子道溝口ICからマイカーで30分。
・無料駐車場(75台)あり。
・キャンプ場(下山キャンプ場)あり。(大人500円、小・中学生400円、持込テント 300円、テント100区画)
開設期間は7月中旬~8月下旬。期間外はキャンプスペースは解放してありますが、キャンプ場内の施設(水道・トイレ)は閉鎖しているようです。
ご利用の際には、申込等は特に必要ないですが、トイレは近くの公衆トイレを使い、水は持込みが必要となります。
キャンプ場から約10 m、駐車場内(冬期間は閉鎖)に公衆トイレがあります。
・登山適齢期は5月上旬~11月下旬
5月の早い時期には登山道に雪が残っていたり、晩秋には降雪もあるので注意。
クガイソウの花期は7月下旬~8月上旬、紅葉は10月下旬~11月上旬がBEST。
今回は紅葉のシーズンです!!!
・公式HPが非常に充実しています。(『大山情報館公式HP』)
・風呂:岸本温泉ゆうあいパル(0859-68-5526、岸本温泉ゆうあいパル公式HP)
下山キャンプ場から車で30分程度。
山陰初の「雪肌サウナ」(室温1~4度の冷凍サウナ)は、美肌や肌の引き締めに効果的!
また2種類の露天風呂やジェットバス、気泡風呂を備えた内湯では、地下1,150mから汲み上げるアルカリ性単純泉の湯にホッコリ。
神経痛、冷え性、疲労回復、リフレッシュ効果なども期待できるようです。
定休日:毎週水曜、年末(12/31)~年始(1/1)
営業時間:10:00-21:00(受付終了20:30)
入浴料:中学生以上510円 小学生310円 未就学児210円
【山行ルート】
※PT…20代男性6人女性1人
2013.11.9 天候:晴時々曇
夏山登山道→五合目(8:20)→大山頂上(9:50)→行者コース→大山寺
CT記録してないです・・・
【山行レポート】
前日夜入りして下山キャンプ場で一泊。星がめちゃくちゃキレイに見れました!が、めちゃくちゃ寒い…。
11月中旬にも差し掛かると気温は一桁まで落ち込みます。防寒対策は必須です!
朝起きるとやや雲が広がっているもののおおむね晴れていました。紅葉を楽しみに夏山登山道を進みます。
※壊れかけのXpediaで撮影しているため画質がかなり悪いです(涙)。
いきなり三合目ですが写真です。途中には歴史を感じさせる階段がありました。
紅葉が進行しすぎてて落ち葉がかなり多かったです。たんたんとした登り道が続きます。
ブナが林立しています。
標高が低いところは枯れ木が目立ちます。
北壁を望みます。
視界が開けてきました。紅葉の絨毯が一面裾野に広がっていていい光景です。
牧場でしょうか。有名な大山牛乳もここから生まれているのでしょう。
日本海を望みます!
広大な景色が広がります。いい気持ち!
急登を進んだのちに頂上付近へ!
頂上到着!めちゃくちゃ寒く気温は一桁台…ですが、壮大な裾野の上に立ち非常に気分が高まります。
頂上周辺にはダイセンキャラボク群落の樹冠が間近に見られます。
頂上避難小屋のなかで昼食を食べることができます。米子市内や日本海を見下ろす素晴らしいロケーション。
剣ヶ峰方面。剣ヶ峰は大山の最高点ですが、向かう頂稜は崩落が激しく非常に危険な状態にあり立ち入り禁止です。
頂上付近は登山者の踏み荒らしによって裸地化し、雨水による侵食が著しくなっています。
官民一体のボランティア団体「大山の頂上を保護する会」が組織されて以来、植物の植栽や侵食溝の埋め戻しなどの復元活動が行われ、現在では随分と植生は復活しています。
頂上台地に続く木道も、保護活動の一環として設置されたものなので、木道や登山道から外れないこと!
山頂での昼食を楽しんだ後は下山です。5合目までは同じ道を帰ります。道が狭いので登山者と譲り合いながら進みます。
5合目から行者コースを下り、元谷経由で大山寺集落まで下山するルートをとりました。
元谷付近です。
元谷から見上げる北壁は圧巻でした。大山の壮大さを感じずにはいられません。
この後は大山寺を少し散策した後に登山口まで戻りました。
行道コースはやや遠回りにはなるものの杉に覆われた道を森林浴するのは気持ちよく歩きやすいので時間に余裕があれば是非こちらのルートを選ぶことをオススメします!
【まとめ】
11月中旬にさしかかる時期での登山であり、紅葉のピークはやや過ぎたかもしれず気温もかなり低い環境でした。
しかしながら、広大な山容を誇る大山ならではの圧倒的な景観を楽しむことができ、特に「紅葉の絨毯」とも表現できる裾野が足元に広がる光景は写真では伝えきれないため、ぜひ自分の足で体感してほしいです。
一合目ごとに指標があってペースを掴みやすく、大山自然歴史館などの施設も充実しているため、登山初心者の人にも胸を張ってオススメできる山です!