【南アの盟主】赤石岳・悪沢岳縦走記【富士と来光】(2016.8.11-13)

二泊三日で南アルプスの深部に位置する赤石岳・悪沢岳を縦走いたしました。

赤石岳は南アルプスの別称である「赤石山脈」の名を冠する盟主であり、また悪沢岳は別名荒川東岳とも呼ばれ、日本の山では標高第6位を誇る高峰であります。

どちらも日本百名山に選定されており、多くの登山家たちに親しまれている山です。

2016年から「山の日」なる新たな祝日が設立されました。初めての「山の日」に早速登山に行ってしまうというミーハーっぷりを発揮した今回の山行を詳しく紹介していきます。

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【基本データ】

○赤石岳

日本百名山
標高 3,121 m
所在地 長野県下伊那郡大鹿村、静岡県静岡市葵区

○悪沢岳(荒川東岳)

日本百名山
標高 3,141 m
所在地 長野県下伊那郡大鹿村、静岡県静岡市葵区

【登山情報】

・畑薙第一ダムから椹島まではマイカー規制のため東海フォレストの送迎バスを利用。

注意点としてあげられるのが、東海フォレストの送迎バスを利用するためには、最低一回以上の山小屋での宿泊が必須条件であるという点です。

バスに乗る際に3,000円の金券を購入し、山小屋でその金券を利用し宿泊することで領収書をもらい、その領収書の提示を条件として帰りのバスが乗車可能になる、というシステムです。

宿泊費は素泊5,500円、一泊二食で9,000円です。

(詳細はhttp://www.t-forest.com/alps/lodge.html

・登山適齢期は6月中・下旬~10月上旬

・赤石温泉白蒲荘(054-260-2021) 畑薙第一ダムより約4 km。含重曹硫黄泉。火曜定休

・東海フォレストサービス 0547-46-4717

【山行ルート】

※PT…20代男性6人女性1人

[一日目] 2016.8.11 天候:晴れ

椹島(8:45)→カンバ段→赤石小屋(13:50) (CT 5:05)

[二日目] 2016.8.12 天候:晴れ→曇り

赤石小屋(3:45)→富士見平(4:15)→北沢源頭→赤石岳(7:30)→小赤石岳(8:32)→大聖寺平→荒川小屋→荒川前岳(11:55)→荒川中岳(12:10)→悪沢岳(荒川東岳)(13:20)→千枚岳→千枚小屋(17:25) (CT 13:40)

[三日目] 2016.8.13 天候:曇り

千枚小屋(4:00)→見晴岩(5:30)→椹島(9:20) (CT 5:20)

【山行レポート】

[一日目] 2016.8.11 椹島→赤石小屋 (CT 5:00)

この日は、淡々と登り続ける日でした。標高2,500 m付近まで登りつめるも視界が開ける場所はなく、南アルプスらしい木々に覆われた山道をただただ進みました。ところどころ急登はありますが、特に危険な箇所はなし。

あまりこの日は写真を撮ってないので高山植物の写真を二枚ほど。

花の名前に詳しい方がいたら教えて下さい。

この日は赤石小屋に宿泊したのですが、星空があまりにも綺麗でした。

幸運にもペルセウス座流星群の真っ只中であり、流れ星が無数に流れていました。

[二日目] 2016.8.12 赤石小屋→千枚小屋 (CT 13:50)

この日は今回の山行のメインディッシュであり、非常に体力的にもハードな行程でした。

めちゃくちゃしんどかったのですが、私が山登りを始めて以降、最も感動した絶景のオンパレードであり、南アルプスの雄大さを骨の髄まで味わい尽くしました。

夜明け前に小屋を出発し、富士見平から御来光を待機。富士山を眼下に望みました。

御来光の瞬間。

雲海から突き出る富士の頂。

神々しいの一言。

赤石岳方面を見渡します。

御来光を望んだ後は赤石岳のピークまで登り続けます。

途中とても綺麗な花を見かけました。

あたり一面雲海に覆われていました。

3,000m付近までくると木々は姿を消し、開放感あふれる道に。

赤石岳ピークを望みます。南アルプスの盟主の名にふさわしい深遠かつ雄大な姿に畏怖の念を禁じえませんでした。

そして赤石岳ピーク(3,121 m)に到達。

やっぱり登山はピークに足を踏み入れたときが最もテンション上がりますね。

特にここまで非常に長い登りだったのでその喜びはひとしおです。個人的にはこれが百名山12山目となります。

ここからは南アルプスの稜線歩きです。アップダウンは続きますが、ダイナミックな縦走に終始興奮を禁じえませんでした。

南アルプスの稜線。高まりを禁じえません。

赤石岳から大聖寺平まで420 m下ったのちに再び登り始めます。平坦な道はあまり長く続きません。

ある程度登ると荒川三山が連なる稜線にでます。荒川三山は、前岳(3,068 m)中岳(3,083 m)東岳(悪沢岳)(3,141 m)の総称であり、「三山あわせて荒川岳です!」と考えている人も多いです。

しかし私がこれら三つのピークに足を踏み入れた感想として、悪沢岳はこれら三山にひとまとめにするにはあまりにも頭一つ抜き出し過ぎているな、と感じました。

地理的に見ても前岳、中岳がかなり近しい位置にあるのに対し、東岳はポツンと孤立しており、実際に足を運んだ実感からもその存在感は明らかに他の二山とは一線を画している印象を受けました。

かの深田久弥氏も「荒川岳の続きと見るにはあまりにこの山は立派すぎる。南アルプスでは屈指の存在である。」(『日本百名山』)と述べています。

私も全く同感であり、三山の一つという枠を飛び越え、南アルプスを代表する独立峰としての「悪沢岳」という呼称を当記事では採用しています。

三山の連なる稜線を目指します。

通りすがりのおっちゃんいわく、こうなるのはフェーン現象によるものらしいです。

悪沢岳への上りでは三点保持を駆使しないと厳しいところもありましたが、滑落する危険があるほどではなく、気を付ければ大丈夫なレベルでした。

とはいえ、長い行程の後半に差し掛かっており、体力的なダメージはかなり大きかったです。

そして、、、

二つ目のピークに足を踏み入れました。残念ながらガスだらけで展望は全く開けなかったのですが、日本標高第6位、南アルプス第三の高峰に立ててテンション高まり過ぎました。

すでに10時間以上歩いてきており、疲労はかなり溜まってはいましたが、ピークに辿り着くとたちまち元気になってしまいます。不思議なものです。

個人的日本百名山13山目。

丸山から悪沢岳を振り返ります。ガスっててかなりわかりにくい。

残りのアップダウンの続く道を消化したのちに千枚小屋へ到着。

この日はコースタイム約14時間(富士見平でかなり時間つぶしましたが)という長丁場であり、本当におつかれって感じでした。

ちなみにこの山小屋は珍しく生ビールが販売されていました。疲れた身体の隅々まで染み渡る一杯でした。

[三日目] 2016.8.13 千枚小屋→椹島 (CT 5:20)

この日は延々と山道を下る消化試合的な行程でした。1,500 m downですが、比較的道は緩やかであり膝への負荷はそこまで大きくなかったです。

頭の中は下山後の温泉とさわやかハンバーグのことで頭がいっぱいでした。

こんな感じの道を延々と下りました。

【まとめ】

実は今回初めての南アルプス山行でした。赤石岳・悪沢岳は北岳・間ノ岳や甲斐駒ケ岳・仙丈ケ岳などと比較するとやや地味な存在であり、南アルプスのファーストチョイスとしてはかなり珍しいかもしれません。

二年前に行った北アルプス・槍ヶ岳と比較すると、派手さはないものの、南アルプス深部に佇む雄大な光景にはまた違った意味で圧倒されました。

そして何より、南アルプスから見る富士山はかねてから目にしたい光景でありまして、今回最高の条件で達成できたのがほんとうに幸せでした。

非常に天候にも恵まれ、南アルプスの醍醐味を十分に味わえたのではないかなと思います。

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